インプラント症例

CASE

奥歯で噛めない

症例内容

性別:女性
年齢:64歳
欠損様式:単独
埋入本数:1本
埋入部位:37
併用手術内容:GBR
手術時間:60分
インプラント体埋入:2013.12.18
上部構造装着日:2014.7.6

初診時口腔内写真 2013.11.14

術前パノラマ X 線写真 2013.12.1

術後 4 年後の口腔内写真 2018.1.20

術後4年後パノラマ X 線写真 2018.1.20

1. 初診時の状況

下顎左側第二大臼歯の歯根破折のため近医で抜歯となった。
インプラント治療を目的に 2014 年 8 月に当科を紹介受診した

2. 検査内容

⚫ 歯周基本検査
⚫ デンタルおよびパノラマX線検査
⚫ CT 検査
⚫ 研究用模型による咬合確認
⚫ 全身状態について医療面接:特記事項なし

3. 治療計画

37 部への固定性補綴物として、、義歯およびインプラント治療について長所と短所を含めて提案した。患者 の希望にて、下記のインプラント埋入計画を立案した。

① 37部のCT撮像を行った。その結果充分な骨幅と高さが認められた。インプラントを行う計画を 立案した。GC GENESIO PLUS φ4.3×10mm を埋入予定
② 3ヶ月後,印象を行い、暫間上部構造をセットし咬合の安定並びに周囲歯肉の安定を察る
③ 1か月後、上部構造装着予定(チタンアバットメント+FMC:スクリュー固定) ④ メンテナンスに移行

4. 手術記録及び経過

2013/12/18 37部にインプラント1次オペを施行。歯槽頂切開し、骨面を明示。インプラント 埋入窩をシンプラントガイドをもちいて、通報に従い形成後、37 部に GC GENESIO PLUS φ4.3×10mm を埋入。ヒーリングアバットメントΦ4.4mm×5.5mm を装着後,5-0 ナイロン糸にて縫合。圧迫止血にて止血確認後処置終了した。

2013/12/27 抜糸

5. 上部構造物

2014/4/7
オープントレー法にて 37 部暫間上部構造の印象
2014/4/22
暫間上部構造の装着
2014/6/20
オープントレー法にて 37 部最終上部構造の印象
2014/7/6
最終上部構造の装着(チタンアバットメント+FMC:スクリュー-固定)

6. メインテナンス

3ヶ月に1度のメインテナンスを行っていく

7. 経過

経過良好。現在まで3ヶ月に1度のメインテナンスを継続中。

8. 考察

術前に、診断用ステントを用いて CT 撮像を行い、シュミレーションソフトを用いて補綴主導のイン プラント埋入計画を立案した。本症例においては、最終上部構造を FMC を用いた。患者がかなりの ブラキシズムの習癖をもっていたためである.その後、開業医の方で、歯根破折のため、右側の臼歯 部の抜歯も行い、当科にてインプラント埋入を行った。今後も定期的なメンテナンスを行い、注意 深く予後を追って行く。

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